Sponsored Links
2009年01月22日

番外編『古道具 中野商店』

インテリア本じゃないですが、こんな題名では読まないわけにいかないでしょう、川上弘美著『古道具 中野商店』。

で、まぁ、面白かったので、ご紹介しますw

nakano.gif

さて、(作家買いではなく)この題名のこの本を、手に取ろうとする人は、きっと俗世からちょっと離れた、でも完全に浮世離れしたわけではない世界を味わってみたいと思っている人ではないでしょうか。
事実、私もそういう気分でこの物語を読み始めます。

期待にたがわず、古道具屋『中野商店』を舞台に、個性的な登場人物たちが織り成す、まったりとした日常と小さな事件が描かれてゆきます♪

店主・中野さんは変人ではあるものの、思ったよりも俗物。
かえって、その姉・マサヨさんの方が"ゲイジュツカ"で、雰囲気あり。
そして、物語の語り部であるヒトミが、実は一番の現実逃避者か。

女性の著者ゆえ、店主やアルバイト店員タケオなど男性の心理描写には不満が残りますが、マサヨ×ヒトミ、店主の愛人サキ子×ヒトミの掛け合いなどは味わい深い。

やがて、中野商店は「閉店=解散」→「リニューアル=再会」となり、物語的にはハッピーエンドなのでしょうが、読者的にはなんか"アン・ハッピー"。
若い2人(ヒトミとタケオ)が俗世に戻るのはやむを得ない(むしろ必然!?)としても、中野さんやマサヨさんが再び俗世にまみれるのは残念ですねー。

中野商店は中野商店のまま足りえたら、読者は夢を見つづけられたのかもw

予想していたより、ちょっと恋愛風味が強いのですがw、興味のある方はぜひ読んでみてください。


posted by 市朗 at 23:49 | Comment(4) | TrackBack(0) | インテリア本
この記事へのコメント
御無沙汰しております市朗さん。
偶然にも私もこの本読んだばかりです。
この本読みながら判らない人には
理解できないんだろうな〜と思いながら
読み進んでいました。
今日も友達に古い物を部屋に置くのは
嫌いと言われました・・・
川上弘美の小説は漂っている空気感、
温度のふんわり感が好きです。
後、「先生の鞄」もそうですが大人の恋愛
がいやらしくなくとても素敵に書けて
いると思います。
Posted by yoro at 2009年01月24日 18:56
yoroさん、こんばんわ。
お久しぶりです♪

yoroさんも読まれてましたか☆

>判らない人には理解できないんだろうな〜
アハハハ、そこはやはり同好の士じゃないとねw

>川上弘美の小説は…
私は川上氏の小説は今回が初なんですよ。
男視点ではちょっと物足りなさもあるんですが、
女性心理を勉強するにはいいのかな!?w

次に読むとしたら、なにかお勧めありますか?
「先生の鞄」?
Posted by 市朗 at 2009年01月26日 02:30
正確には「センセイの鞄」です。
この小説は小泉今日子が主役で映画に
なりました。かなり年上のかつての教師
との恋愛の話なのですがメラメラした
ものでなく気が付くと隣でちびちび
のんでいる・・・みたいなどきどき
しない話です。でもこの小説読むと
日本酒のみたくなっちゃうのですよー

私もこの2冊しか読んでないのですが・・・
そうですか、男視点では物足りないかも
しれませんね。
女心の微妙な揺れ等は上手いな!と思います。
Posted by yoro at 2009年01月26日 18:40
yoroさん、こんばんわ。

>この小説は小泉今日子が主役で映画になりました。
映画(ドラマ?)も比較的評判よいみたいですね。

>男視点では物足りないかもしれませんね。
よく考えると、ほかの女流作家モノもあまり読んだことないかも。
(高村薫とかだと硬派だしなw)
だから、女性心理に疎いのかな、俺(笑)

「センセイの鞄」、機会があったら読んでみますね☆
Posted by 市朗 at 2009年01月27日 02:32
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。